- 物流企業
20/10/06
日通、メキシコに自動車関連物流に特化した倉庫を建設
日本通運(本社・東京、斎藤充社長)は10月5日、メキシコ・グアナファト州にあるコリナスアパセオ工業団地内に「グアナファトーアパセオ ロジスティクスセンター」の営業を開始する。同国での物流サービスの拡充を図り、経営計画で重点産業と位置付ける自動車産業での取り組みを強化する。
同施設の規模は施設面積が1万5982平方メートル。内訳は、倉庫が1万4196平方メートル、事務所が540平方メートル。11月から導入するサイドオープントレーラーの荷役が可能なように取り付けた庇(ひさし)部分などが1246平方メートル。
ドックレベラーは34カ所。時間ごとに出荷エリアを固定化することで、顧客の生産ラインに同期した入庫出庫対応を行う。
同社がこれまで蓄積してきた自動車関連物流のノウハウをもとに、基本図面から自社で設計した。作業効率を重視し、クロスドック業務にも適するようにトラックドックは入庫と出庫で完全に分割。
また、同社のグローバル在庫管理システム「REWARDS」との連携により門前倉庫として顧客の生産計画と連動したジャスト・イン・タイム納品が可能。最終加工後にアメリカなどメキシコ域外に出荷することを前提に、材料や部品の輸入時に免税措置が受けられるIMMEXライセンスも保有する。
同施設が建つグアナファト州は、自動車のセットメーカーだけでなく、数多くのサプライヤー企業が進出している地域。近隣のアグアスカリエンテス、ケレタロ、サンルイスポトシなどメキシコ中央高原(バヒオ地区)各州と合わせて自動車産業の一大集積地で、自動車関連部材の倉庫保管の需要が高まっていくことが予想されている。