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20/10/01

極東開発、インド事業強化のためサトラック社を子会社化

 極東開発工業(本社・兵庫県西宮市、布原達也社長)は9月9日、インドの特装車メーカー「サトラック・エンジニアリング」の全株式を取得し、完全子会社化した。インド南部を地盤とする事業を強化し、同国における特装車事業の拡大・発展を目指す。

左から極東開発工業の細澤幸広執行役員、布原達也社長、サトラック社のギータバントワル取締役、ムリナルバントワル社長、極東開発工業の髙橋和也会長、則光健男取締役

 サトラックは、インド南部のベンガルール市近郊に本店を構え、ダンプトラックや各種トレーラー、タンクローリーなどを扱う特装車メーカーとして製造販売を行っている会社。インド国内で大手トラックメーカーや物流事業者のサプライヤーとして業績を伸ばしており、近年は日本の生産管理方式やIT技術による品質管理システムを導入し、品質向上にも取り組んでいる。
 インドの特装車市場は、大規模なインフラプロジェクトの推進や物流・鉄鋼分野の成長などにより、建設・物流車両の需要拡大が中長期的に見込まれているほか、人口増加と経済成長によるごみの増加や政府が推進するスマートシティ政策などにより、ごみ収集車など環境車両の需要拡大が予想されている。

 今回の子会社化で、同社グループが2012年からインド中東部で展開していたミトラ極東が行っていたダンプトラックボデーなどの製造は、サトラックに移管・集約し、極東開発グループが保有するミトラ極東の株式は、合弁パートナーのミトラグループに譲渡する方針。

サトラック社の本社工場