• 物流企業

20/09/25

SGHD・日立物流、経営統合を見送りへ

 SGホールディングス(本社・京都市、荒木秀夫社長)と日立物流(同・東京、中谷康夫社長)は9月24日、経営統合を見送ることとした。併せて双方の保有株式も減少し、経営の自由度を高め、コロナ禍で激変する経営環境に対応しやすくする。
 SGホールディングスが保有する日立物流株式3234万9700株の一部を、日立物流が実施する自己株式立会外買付取引での自己株式取得に応募する。また、日立物流が保有する佐川急便株式1065万5240株を、日立物流から874憶5800万円で取得する。
 両社は、営業の連携や人材共有、インフラの相互利用などを通じ、シナジー(相乗)効果を創出してきた。一方で、新型コロナウィルスの流行や、米中貿易摩擦で先行きが不透明になる中で、これまで以上に迅速な経営判断が求められるようになっている。両者は、協業は進めつつも経営の自由度を高め、迅速な顧客サービスを追求する。