- 物流企業
20/09/11
佐川急便、配達に新たな電動アシスト自転車155台を導入
佐川急便(本社・京都市、本村正秀社長)は、配達に新たな業務用電動アシスト自転車を導入した。3輪電動アシスト自転車の製造を手掛ける豊田TRIKE(同・東京、豊田浩之社長)と共同開発した「TRIKE CARGO(トライクカーゴ)」。計155台が8月24日から順次、全国60営業所で活用されている。
荷重の影響を直接車体に受けないけん引タイプで、これまで使用していた電動アシスト自転車と比べて積載可能重量は30キログラムから150キログラムに増加。けん引部分には台車を直接搭載でき、積み替え作業の負荷も軽減される。一度に運べる量が増えて集配拠点との往復を減らせるため、配達員1人当たりの集配エリア拡大も図れるという。
パワーユニットにはシマノ製の業務用アシストモーターを搭載し、変速機を採用。重い荷物を載せた走行でもこぐ負担が少なく、女性や運転免許未保持者など幅広い人材の活用が期待できる。また、トラックに代わる輸送方法として「走行時に二酸化炭素を排出しない、環境に配慮した輸送」としている。
同社は2019年3月から豊田TRIKEと共同開発を開始し、同社の複数の営業所でトライアルと検証を実施。車体を軽量化して取り回しを容易にするなどの改良を経て、安全性の担保や集配業務効率化に一定の効果を見込めるとして本格導入した。