- 物流企業
20/09/08
日通、アサヒと日清と連携し関東ー九州を共同輸送
日本通運(本社・東京、斎藤充社長)は9月11日から、関東~九州間でアサヒ飲料(同・同、米女太一社長)と日清食品(同・同、安藤徳隆社長)の製品を共同輸送する。大きさが異なる両社のパレットをトラックに混載するスキームを構築した。積載率の向上で、トラック使用台数を20%削減できるという。
両社が個別で輸送していた従来の方法では、アサヒ飲料の製品は重量貨物で2段積みができないため、荷台上部に空きスペースがあった。一方、日清食品の即席麺製品はバラ積みの軽量貨物で、積載可能重量に余裕があった。
3社で協議・実証を重ね、サイズが異なる両社のパレットについて、製品の種類・数量の組み合わせを調整して効率的に混載するノウハウを確立した。
今回の共同輸送では、アサヒビール茨城工場で飲料製品を積載したトラックが日清食品の関東工場に立ち寄って即席麺製品を積み込み、日通がまとめて九州へ輸送する。即席麺製品はパレット積みに変更し、低床トレーラーで運搬。積載率向上やドライバーの荷役作業軽減など、3社それぞれにメリットが見込まれる。
3社はこれからも共同輸送の頻度・エリアについて検討し、持続可能な物流体制で環境負荷低減を図るという。