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20/09/07

KyotoロボとPALTAC、自動化の知能ピッキングロボでロジ大賞

 日本ロジスティクスシステム協会(遠藤信博会長)は9月1日、2020年度ロジスティクス大賞に、Kyoto RoboticsとPALTACが協働で取り組んだ「日用品卸センターの省人化・自動化における知能ピッキングロボットの活用」を選出した。
 日用品の物流センター業務は、商品リニューアルにともなうマスタデータの登録・管理が煩雑なため、これまでロボット導入が困難となっていた。両社は約3年かけてロボットの商品認識率を99・6%まで高められるよう商品マスターデータを作成。1時間に700 ケースという高い処理能力の無人自動ケースピッキングロボットを協働開発した。
 入荷から出荷まで一連の庫内作業を自動化でき、商品マスターデータをトラック配送予約の体積計算に活用して積み付け効率も向上。完全自動化で労働生産性を飛躍的に向上させる取り組みとして高く評価された。
 このほか、ロジスティクス大賞SDGs環境賞には豊田自動織機の「貨物自動車の累積積載率データ取得及び分析による物流二酸化炭素削減への取り組み」、ロジスティクス大賞業務革新賞には加藤産業の「全国物流拠点の物量予測・出荷生産性改善レベルのボトムアップ・標準化の取り組み~物流管理業務への人口知能技術の有効活用」が選ばれた。
 同賞は、ロジスティクス推進に向けて優れた実績をあげた企業を表彰するもので、今年で37回目。