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20/09/04

日通、米国物流会社の子会社化完了

 日本通運(本社・東京、斎藤充社長)は9月1日付で、同社の現地法人である米国日本通運を通じ、MD LogisticsとMD Expressの全出資持分を取得し、子会社化した。MDグループが強みとする医薬品物流を吸収し、米国での医薬品事業を強化する。

米国日本通運の阿部社長(左)とMD社のMark Sell社長

 MD社は、医薬品産業を軸に消費財を含めた米国内ロジスティクスを手掛ける1996年創業の米国企業。2019年12月期の売上高は 約55億円。医薬品取り扱いに係る許認可・ガイドラインに則した管理体制のもと、マイナス40度から25度の保管、包装などの流通加工業務を担い、顧客ごとのニーズに応じたテイラーメイド型のサービスを強みとしている。
 また、全米を網羅する迅速な配送サービスを提供。「アメリカの十字路」と称されるインディアナ州に4棟の倉庫を配置し、陸上輸送はもとより国際・国内航空便への好アクセスを実現。またネバダ州リノにも倉庫を持ち西部地域もカバーしている。
 今回の子会社化で、最大の消費大国でかつ、医薬品需要では世界全体の約4割を占める米国での国内ロジスティクス機能を獲得した。今後は、日通グループの国際間輸送ネットワークとの結合によって一貫物流を提供し、グローバル化する顧客のサプライチェーンを支援していくとしている。