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20/09/02

東京都でドローン物流の実証実験

 Terra Drone(本社・東京、徳重徹社長)、KDDI(同・同、髙橋誠社長)、日本航空 (同・同、赤坂祐二社長)、東日本旅客鉄道(同・同、深澤祐二社長)、ウェザーニューズ(同・千葉市、草開千仁社長)でつくるプロジェクトチームは8月31日、ドローンをつかった物流ビジネスモデルの構築を目指す試みをスタートした。2021年度には東京都内で実証実験を予定。ドローン物流ネットワークの社会実装に向け、運用の課題や収益性を検証する。
 東京都の公募で採択され、都から2021年まで2年間の支援を受ける。プロジェクトの対象範囲は都内湾岸エリアおよび都心の駅周辺。「アフターコロナ」の物流変革を見据え、薬局や病院への医薬品のドローン配送や、駅周辺施設のフードデリバリー・警備など、ドローンサービスに関するビジネスモデルを検討する。緊急時や災害時の想定で医薬品卸メディセオの拠点から聖路加国際病院へ医療用医薬品を配送し、既存物流の代替または新たな手段としてドローン実装を目指す。

プロジェクトイメージ図

 

 物流業界ではドライバー不足が顕在化する一方、新型コロナウイルスの感染拡大で「非接触」やソーシャルディスタンスへの対応が求められている。同プロジェクトでは、ドローン物流によって持続可能な事業構築を目指すとともに、アフターコロナの物流変革にも貢献する、としている。モバイル通信を活用したスマートドローンプラットフォームを活用し、都市部における安心・安全な空の運航を実現するという。

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