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20/08/27
ヤマト運輸、非対面配送でヤフーと連携強化。ネコポス最安170円に
「新しい生活様式」の定着に向け、ヤマト運輸(本社・東京、栗栖利蔵社長)はヤフーと非対面の配送連携を強化する。9月1日から、ヤフオク! とPayPayフリマの個人間取引でポスト投函型配送サービス「ネコポス」の送料を全国一律の最安170円にする。さらに今秋、「置き配」などの選べる配送サービス「EAZY」を導入予定。現在、宅配便ロッカー「PUDOステーション」の設置希望アンケートも実施しており、非対面でのさまざまな配送サービスを推進していく。
「ネコポス」は出品者の送料負担の場合、これまでの全国一律195円から、個人間取引の中で最安の同170円に変更。一般的なポストにそのまま投函可能なサイズ(A4サイズ、厚さ2・5センチ、1キロ以内)で、非対面配送が手軽に実践できるサービスとして、これまで以上に利用しやすい価格とした。送料が落札者負担の場合は210円(従来225円)。
「EAZY」は EC(電子商取引)利用者の多様なニーズに応える新商品。ユーザーは通常の対面受け取り以外に玄関ドア前、自宅宅配ボックス、ガスメーターボックス、物置、車庫、自転車のかご、建物内受付/管理人預けなど、希望の場所や日時に合わせた非対面での商品受け取りが可能となる。今年の秋からPayPayフリマで先行導入し、ヤフオクでも対応予定。
「PUDOステーション」のアンケートは9月21日まで、Yahoo! JAPAN「ヤフネコ!パック」のページで、一般ユーザーからの回答を受付中。アンケートの集計結果を分析し、ステーションの増設場所を検討する。
同社によると、新型コロナウイルス感染拡大の影響でEC需要が高まる中、「ネコポス」取扱量は4月~7月までの累計で47・9%増加。また、3月の「PUDOステーション」キャンペーン後は「ヤフネコ!パック」発送で、全国約5500台設置のステーション利用率が約2倍に増えた。