- 物流企業
20/08/18
NTTロジ、自動クリーニング・結束作業ロボットを導入
NTTロジスコ(本社・東京、東明彦社長)は8月17日、電源アダプターケーブルの洗浄・検査・巻取り・結束作業の「自動クリーニング・結束作業ロボット」をNTTロジスコ埼玉物流センターに導入した。
全国通信用機器材工業協同組合と共同開発した。同社は撤去・回収したレンタル機器を再利用するためのリファビッシュ業務(クリーニング、動作試験など)を実施。人手不足や高齢化などの課題解決のため、2019年にレンタル機器本体の「自動クリーニング作業ロボット」2台を導入し、大幅な生産性向上を実現した。
そこで、さらなる省人化を目指し、続く新型コロナウイルス感染拡大防止の対策として、人手作業を減らし三密リスクの抑制を図ることを目的とし、埼玉物流センターでレンタル機器の付属品である電源アダプターケーブルの「自動クリーニング・結束作業ロボット」による作業を開始した。
「自動クリーニング・結束作業ロボット」は、レンタル品に付属して返却された電源アダプターケーブルをリニアモーターコンベアー上に置き、洗浄・検査・巻取り・結束の一連の作業を自動で行い、再度レンルできる状態にする。
まず洗浄では、リニアモーターコンベアー上に設置された電源アダプターケーブルがトンネルを通過する際に、ドライアイスの粒子を圧縮空気で噴射させ機器の汚れを除去する。検査では、3次元レーザーを用いてケーブル部分の損傷を判別し、良否を判定。巻取りでは、ケーブルを束ねる長さを自動で調整しながら巻取る。
結束では、ケーブル良否結果に基づき結束するビニタイの色を分けてケーブルを結束する。スペック的には、最大処理能力1時間あたり約360台、最大200パターンの電源アダプターケーブルの登録が可能。
導入効果は、従来の手作業と比較し90%以上の生産性向上が実現し、長時間作業が可能となり作業量の増加に柔軟に対応できる。また、作業品質の均一化や教育コストの削減も期待できる。