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20/07/28

経産省、物流MaaSに豊田通商など6社を選定

 経済産業省は7月21日、「物流MaaS(モビリティー・アズ・ア・サービス)」実現に向けて、豊田通商ら6社を委託企業に選定した。人手不足や環境負荷低減など、物流を取り巻く課題解決に取り組む。
 事業の例としては、豊田通商が荷主・運送企業の課題を解決できるユースケースや、複数商用車メーカーのトラックデータを連携する仕組みを検討。それを踏まえ、運行管理に必要となるデータ項目の特定や形式などの標準API仕様を検討していく。
 アイシン・エィ・ダブリュが庫内の荷物量や空きスペース、配送計画ルート上の積載効率変化も見える化し、輸配送効率化を検討。
 三菱ロジスネクストは車両と積荷の位置情報などの連携により積載効率向上を図る。保険会社とも連携し、整備・運行記録を用いた運行品質評価モデルを策定する。
 ミツバは軽貨物EV(電気自動車)運用の低コスト化のため、車両の性能やエネルギーマネジメント、効率的な運用モデルを検証。東京電力ホールディングスはEVの運用や充電オペレーションの実証実験を行い、経済合理性に適った充電インフラのモデルを構築する。
 また、みちのりホールディングスはEVバス導入の地方版モデルの構築を目指す。ディーゼルバスとEVバスの相違点を踏まえ、バスの運行管理とエネルギー管理を一体化したエネルギーマネジメントシステムのシミュレーションと技術検証を行っていく。