ＪＲ貨物、東タ構内に「東京レールゲートＥＡＳＴ」をしゅん工

　ＪＲ貨物（本社・東京、犬飼新社長）は７月15日、都内の東京貨物ターミナル駅構内に「東京レールゲートＥＡＳＴ」をしゅん工した＝写真。陸海空の結節点という立地条件を生かしたテナント誘致を行い、新たな鉄道輸送需要を創出につなげる。

　所在地は東京都品川区八潮３ノ１ノ３。東京貨物ターミナル駅構内。首都高速湾岸線大井南インターチェンジ（ＩＣ）から約１・３キロメートル。敷地面積は約７万6493平方メートル。延べ床面積は約17万4405平方メートル。鉄骨造で一部コンクリート充てん鋼管構造。地上５階建てで、延べ床面積は17万4404平方メートル。北側バースは、12フィートコンテナ用フォークリフトが乗り入れ可能。また将来的には、１階倉庫北側に冷蔵・冷凍対応エリアを設ける。

　環境負荷軽減の設備も充実。屋上の太陽光発電設備はもちろん、将来のＥＶ（電気自動車）普及を見据えた給電スタンドを設置。入り口付近には、シェアサイクル用のサイクルポートを用意した。

　免震構造と、72時間対応の非常用発電機設置でＢＣＰ（事業継続計画）にも対応。倉庫の天井高は５・５メートル、シャッター下は４メートル、車路は４・５メートルを確保。事務所の天井高は全フロア約３・５メートルを採用し開放的な空間を実現した。パートナーの三井不動産が開発計画の企画立案や、テナント誘致を行う。またしゅん工後の運営も手掛ける。
　ＪＲ貨物は、エキナカ施設の活用とグループ各社の機能の結集で、保管から集配、流通加工といった物流に関するすべてのサービスを提供する。既存の東京レールゲートＷＥＳＴ、ＤＰＬ札幌レールゲートと合わせて、総合物流事業を推進し、物流の生産性向上の後押しをする。