- 物流企業
20/07/15
ヤマト運輸、岐阜県郡上市でバスを活用した客貨混載を開始
ヤマト運輸(本社・東京、栗栖利蔵社長)は7月13日、八幡観光バス(同・岐阜県郡上市、平岩憲政社長)が運行する八幡観和良線バスを使って、乗客と宅急便を同時に輸送する「客貨混載」を開始した。
郡上支店から和良エリアに配達する午後分の宅急便が対象。まず、路線バスが運行前に郡上支店へ立ち寄り、和良エリアに配達する午後分の宅急便を積み込む。路線バスは「郡上市民病院前」バス停へ移動し、運行を開始。「美山」バス停へ到着後、待機していたセールスドライバー(SD)に宅急便を引き渡し、SDは受け取った宅急便を和良エリアに届ける。
これにより、トラックでこれまで往復90分かかっていた郡上支店~和良エリア(往復24キロメートル)のSDの運転時間が削減できる。
一方、八幡観光バスでは、路線バスの車内スペースを有効活用した宅急便の輸送で新たな収入源を確保。和良エリアの住民にとっても、地域の交通インフラである路線バスが安定的に維持され、ヤマト運輸SDによるサービス向上が見込まれる。