• 物流施設

20/07/03

プロロジス、品川・足立に都市型賃貸用物流施設

 プロロジス(本社・東京、山田御酒社長)は7月1日、東京都品川区に開設した都市型賃貸用物流施設「プロロジスアーバン東京品川 1」を正式稼働した。人口密集地での効率的な物流のラストワンマイルに対応するマルチユース施設で、「プロロジスアーバン」の国内第1号施設となる。引き続き11月に第2号、2021年に第3号をそれぞれ足立区で開設予定。

 プロロジスアーバン東京品川1の所在地は品川区東品川3ノ28ノ25。りんかい線品川シーサイド駅徒歩5分、京浜急行線青物横丁駅徒歩7分。敷地面積8961平方メートル、地下1階・地上6階建てSRC造、延床面積2万8186平方メートル。1階および3~6階は倉庫、2階は事務所として提供する。1階には10トントラックが着車可能な荷捌きスペースを備える。プロロジス初の試みとして、3・4階入居企業には館内物流サービスを提供し、荷物の入出庫を代行する。

 機能が充実した一等地施設として、現在賃貸面積の8割が契約済みという。用途は幅広く、宅配便や都心部の小売店舗へのラストワンマイル配送拠点、検品・ささげ業務を含むEC(電子商取引)フルフィルメント拠点として利用可能。このほかショールーム、撮影・音楽等のスタジオ、プロトタイプ製品の実験・開発拠点など多様な使い方に対応する。

 同社は物流不動産のリーディング・グローバル企業として世界19カ国で事業を展開。日本国内ではこれまで、主要都市の近接地域に先進的物流施設「プロロジスパーク」を100棟開発し、カスタマーに提供してきた。ECの伸長とともに、今後は消費者へのラストワンマイル圏での物流施設需要がいっそう高まるとみて、日本でのプロロジスアーバンの提供を開始した。さらに、近郊の大型拠点と都市中心部の拠点をネットワーク化した物流の将来的ニーズも見込み、アーバンの開発を加速させている。