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20/07/03

B to Bコールドチェーン物流のJSA規格、発行

 事業者間(B to B)コールドチェーン物流のサービス規格「JSA-S1004」が6月30日、日本規格協会から正式発行された。国土交通省が「日本式コールドチェーン物流」の国際標準化を目指して準備を進めていたもの。ASEANなどアジア諸国での普及を図って国内物流企業の海外展開を後押しし、各地で高品質かつ環境に優しいコールドチェーンの構築を目指す。同規格によって日本の物流企業のサービス品質が適切に評価され、国際競争力が高まるとともに、各国の市場の健全な育成と拡大に寄与することが期待される。

対象範囲および主な規格内容

 この規格は、ASEAN各国政府がコールドチェーン物流ネットワークを整備するにあたって参考にすべき項目をもとに策定。低温保管サービスおよび低温輸送サービスに関する要求事項として、倉庫事業者に対しては①入庫時の貨物確認②倉庫内の温度確認・記録③衛生管理④設備・施設の安全対策――などを規定。運送事業者に対しては①積込時の貨物確認②車両庫内温度の監視・記録③安全運転教育、④セキュリティ対策――などを定めている。ASEAN諸国での普及を前提として日・英2カ国語で作成されている。