- 船・鉄道
20/07/02
名門大洋F、全船舶で抗ウイルス・抗菌加工
大阪南港~北九州・新門司港間航路でフェリーを運航している名門大洋フェリー(本社・大阪市、野口恭広社長)は、新型コロナウイルス感染拡大防止策として、船内の抗ウイルス・抗菌加工を実施する。6月25日から順次施工。7月22日までに、同社が保有する全船舶で加工を完了する。
同社はこれまでも、定期的に船内を消毒し空気循環を行うなど、利用者に安心して乗船してもらう取り組みを進めてきた。今回の対策では同社の全4隻の船舶で、乗船者が特に手を触れる壁、手すり、エレベーターのボタンをはじめ、客室内、レストランのテーブル、椅子など船内全体に抗ウイルス・抗菌剤を噴霧。ブリッジや乗組員居住区を含む全区画で、耐久性の高いコーティング加工を行う。
噴霧するのは、特定のウイルス・細菌を持続的に減少・抑制する効果が確認されている無機溶剤。人体や環境に与える影響は無いという。作業完了後は「加工済み」のステッカーを掲出する。
同社ではすべての利用者に乗船前の体温測定を呼びかけ、船内・ターミナル従業員は健康チェック・体温測定・マスク着用を徹底。客室営業定員の縮減で、ソーシャルディスタンスの確保を図っている。現在休業中の船内バイキングレストランは7月15日、料理の小分け・ラップがけ、レストラン定員の縮減などの対策を取ったうえで再開する。