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20/06/25

スクロール「SLCみらい」、増加するEC物流に「次世代CMR」好調

 新型コロナウイルスの影響で大幅にEC物流が増加するなか、スクロール360(本社・静岡県浜松市、山崎正之社長)が茨城県に開設した物流センター「スクロールロジスティクスセンター(SLC)みらい」の「次世代CMR」が好調だ。マーケティング・BPO・決済などを網羅した独自の一体型物流サービスで、膨大な出荷量に対応。顧客満足度を高める「おもてなし物流」(同社)を提供している。
 SLCみらいは、同社の首都圏初の物流センター。通販ソリューション機能を強化する狙いで今年5月、茨城県つくばみらい市に新設した。これまでの東海・関西エリアに加えた全国3大拠点で配送ネットワークを連携し、出荷スピードを向上。各拠点の機能に分散出荷を掛け合わせることで、配送量や物流センターのリソースなどの限界突破を図っている。
 SLCみらいは、自社設計にこだわった設備が特徴。ECに特化した「効率最大化」を目指し、約60億円を投資した。商品の保管、こん包の作業動線・精度、低コスト化のほか、急激な波動という通販物流につきものの問題にも対応する。自動化を取り入れた機能強化の一方で、手作業のメリットも活用。「自動化と手作業のハイブリッド体制」(同)を提供している。
 また、リピート通販向けに化粧品・医薬部外品製造加工許可、高度医療機器・管理医療機器販売業許可などの資格・免許を取得しているほか、オンデマンドプリンター、同こん物自動仕分け機などの最新の設備を導入し、多種多様な商材に対応している。今後はEC業務やコールセンター等も併設予定という。
 6月からは、「バーチャル見学」で設備を公開。コロナ禍のため各所で非対面の対応が続くなか、直接見学が難しい事業者等にバーチャル見学の活用を促している。