- 物流企業
20/06/15
佐川GOAL®、先進的ロジで「KANDA SQUARE」全館の物流管理
佐川急便などSGホールディングスグループ各社による先進的ロジスティクスプロジェクトチーム「GOAL®」は6月9日、東京都千代田区神田錦町の複合施設「KANDA SQUARE」全フロアの物流管理を開始した。今年2月のしゅん工以来、入居企業やテナントの初期搬入から管理を受託。9日から段階的に商業施設が営業開始したことから、全館業務に切り替えた。車両の出入庫管理、入退館者管理、共用部保全、宅配便取次業務など、館内のあらゆる物流をサポート。先進的ロジスティクスを活用し、館内全体の利用者に最適化した物流サービスの提供を図る。
GOAL®(Go Advanced Logistics)は物流のトータルソリューションを提供する専門家集団で、各フロアの企業・テナントを入居段階からサポートする。什器や商材の搬入、内装工事にともなう車両などの入退館を事前に把握し、駐車スペースへ誘導。作業内容、搬入品の荷量、作業時間によって搬入ルートを分け、荷さばき駐車場の混雑や貨物用エレベーターの渋滞を緩和し、スムーズな搬入を後押しする。
荷さばき場の管理では車両の入出庫管理、入退館者管理、セキュリティカード発行、エレベーター運行調整などを実施。館内への車両入館は事前申請もしくは物流管理センターの許可が必要で、セキュリティ向上のほか待機時のアイドリングが原因の二酸化炭素の排出量の低減も期待できる。
共用部保全管理では、館内配送スタッフや納品業者が最適なルートで配達・集荷作業を行えるよう、搬出入および入退館時の導線管理、作業時の施設養生指導などを行う。
宅配便取次業務では、共同配送・集荷代行に対応。各宅配便事業者からの荷受けや仕分け、テナント各社への配達・館内の集荷や各宅配便事業者への引き渡しまで館内配送スタッフが代行する。各宅配便事業者やテナント各社の配達・荷受け・出荷作業効率が向上するだけではなく、宅配便会社による長時間駐車も防ぐ。複数事業者の入館を抑制するため、館内セキュリティの向上や施設保全にもつなげる狙いだ。
「KANDA SQUARE」は住友商事株式会社が神田エリアで進める街づくりの中核施設で、地上21階、地下1階、延床面積8万5257平方メートル。1階は商業ゾーン、2階は多目的ホール、3階は小ホールと貸会議室、5階から21階がオフィスゾーンとなっている。