- 物流企業
20/06/11
アサヒロジ、松戸事業所に女性専用トラック「クローバー」第2弾
アサヒロジスティクス(本社・さいたま市、横塚元樹社長)は6月11日、新規事業スタートの松戸営業所(千葉県松戸市)に、女性ドライバー専用トラック「クローバー」1トン車、2トン車各1台を導入した。女性や未経験者ドライバーが働きやすい環境を提供する「クローバープロジェクト」の第2弾。同社は「今まで物流業界に縁がなかった方にも、この車両をきっかけに関心を持ってもらいたい」としている。
これまで同社はチェーン店向けのルート配送をメインとしていたが、松戸事業所では、中小規模外食店舗向けの冷凍・常温食品の仕分け・配送の新規業務を請け負う。配送が比較的短時間で、使用車両も1~2トン車。商品量も比較的扱いやすく「ドライバーデビューしやすい環境」という。1トン車は、2017年3月12日以降に交付されたものであれば、普通免許でも運転できる。
「クローバー」の特徴は、トラックの名称でもあるクローバーを取り入れたデザインで、内装もカーテンや収納スペースなど女性の「快適」を考慮。ラッシングベルトの収納フックも、女性の身長に合わせて通常より低めに設置している。
クローバープロジェクトは同社の女性・未経験者獲得のための取り組みで、第1弾として今年3月、愛川物流センターに1台、神奈川営業所に2台の女性専用トラックを導入した。「多くの女性にドライバーという職業に関心を持ってもらうためには、まず実際に働いている女性ドライバーが気持ちよく働ける環境でなければ」と、ドライバーが就業時間のほとんどを過ごすトラックをより快適にすることを目指し、女性の意見を取り入れている。今後も、車両機能の充実や職場環境の整備だけではなく、従来にとらわれないさまざまな配送方法や業態を取り入れることで、「より多くの人に物流業界にチャレンジしてもらうきっかけにしていきたい」(アサヒロジ)としている。