- 物流企業
20/06/09
SGホールディングス、台湾事業強化に向け新体制スタート
SGホールディングス(本社・京都市、荒木秀夫社長)は6月9日、台湾佐川急便国際を新瑞(しんるい)佐川急便とし、新体制で事業運営を開始した。
近年、日台間の貿易が順調に推移していること、また越境EC(電子商取引)に対する需要も高まっていることから、合弁パートナーである新竹物流との連携を強化し、台湾事業の成長を図る。
今回の体制変更では、新瑞の総経理に新竹物流の運営長である李正義氏が就任し、保有株式のうち30%を同社に譲渡することで経営面での連携を強化。さらに車両や倉庫、営業要員などを共有することで、実務面でも協働していく。
今後は、新竹物流の現地物流網と顧客ネットワーク、SGグループのネットワークを相互で活用し、台湾発日本着、日本発台湾着双方における窓口を一本化することで、輸出入からラストワンマイルまでの物流ソリューションを一貫して提供していく。また、台湾現地への日本企業の進出に対しても、新竹物流の現地ネットワークを活用し、最適なサプライチェーン構築のサポートが可能になる。
新竹物流は、営業所60拠点、車輌3500台で台湾全域における輸送ネットワークと、20万7900平方メートルの物流倉庫施設を保有。2019年の売上高は約636億円。SGHグループとは2000年から連携し、2005年からは合弁パートナーとして関係を構築してきた。