- 物流企業
20/06/02
ネクストロジ、新たな幹線輸送スキームの構築を加速
物流の問題解決に取り組むNEXT Logistics Japan(本社・東京、梅村幸生社長)は、新たなパートナーとしてニチレイロジグループ(同・東京、梅沢一彦社長)、日本梱包運輸倉庫(同、大岡誠司社長)、三菱UFJリース(同、柳井隆博社長)を迎えた。パートナー各社は合計4000万円を出資。ネクストロジに各社のノウハウを結集し、新しい幹線輸送スキームの構築を加速する。
ネクストロジは、日野自動車(本社・東京、下義生社長)の子会社として2019年に事業を開始。ドライバー不足や積載率低下という課題に対し、効率的な運送ソリューションの開発を続けてきた。今回加わったパートナー各社とともに、積載率・輸送効率の向上や、将来的な幹線輸送の物流拠点(クロスドック)拡張に向けた枠組み作りを進める。
具体的には、ニチレイロジグループの低温物流のノウハウを生かし、業界ニーズの大きいコールドチェーン輸送を行うことで積み荷のバリエーションを増やす。日本梱包運輸倉庫が多数保有するダブル連結トラックに関するノウハウの活用では、例えば、前後の積み荷ごとに温度設定を変えることで常温・低温の同時輸送を実現する。後側の荷室をクロスドックで別の連結トラックと交換するスキームによって、効率的で柔軟な輸送が可能となる。三菱UFJリースと三菱UFJフィナンシャル・グループ各社のノウハウで将来的なクロスドック拡張などにも迅速に対応できるよう、物流施設の開発・保有に加え、アセットマネジメントスキームを構築する。
ネクストロジの梅村社長は「昨年12月のパートナー5社との協業および幹線輸送事業の開始以降、弊社の取り組みに対しての共感を得ている。この度、さらに3社のパートナー追加により、低温輸送など輸送バリエーションの拡大、車両・物流施設などアセット活用最大化など物流効率化のノウハウを培うことにより、本取り組みを大きく加速させることができると確信している。『ドライバー不足によりモノが運べなくなる』という社会課題の解決に向け、引き続き全力で取り組んでいく」としている。