- 物流企業
20/05/29
ダイオーロジ、ケイジー物流を子会社化
大王製紙(本社・東京、佐光正義社長)の子会社であるダイオーロジスティクス(同・愛媛県四国中央市、井関哲社長)は5月27日、鬼怒川ゴム工業の子会社で関東および九州に物流拠点を持つケイジー物流(同・千葉市、鈴木裕之社長)の全株式を取得した。供給体制の強化に応じた輸送能力の増強を目指す。
ケイジー物流は49年の業歴を有し、自動車部品輸送を中心に輸送と倉庫業務のノウハウを堅実に蓄積。関東を中心に九州にも営業所があり、約70台のトラックおよび乗務員を有している。2019年3月期の売上高は、21億8300万円。
近年物流業界を取り巻く環境も厳しく、トラック乗務員の採用についても困難な状況が続いている。大王製紙では、各需要地での安定供給体制の強化を図るため、18年より、生産拠点に隣接した大型物流倉庫を静岡県、岐阜県、愛媛県に計4拠点稼働し、従来分散していた倉庫の集約や衛生用紙においてパレット輸送を開始するなど物流の効率化を図ってきた。
大王製紙では今回の株式取得により、消費地におけるケイジー物流の物流ネットワークと大王製紙グループの製品配送を組み合わせることや、帰り荷を活用したグループ外への販売をさらに向上させていくことによるシナジー(相乗)効果、需要地でのさらなる安定供給体制の強化を見込んでいる。