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20/05/14

全ト協、コロナ感染予防ガイドライン策定

 全日本トラック協会(坂本克己会長)は5月14日、「新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」を策定。緊急事態宣言下でも社会のインフラとして重要な役割を果たすトラック運送業界において、感染防止のための基本的な考え方や実施すべき具体的な取り組みを14項目にまとめた。
 事業所内、事業用自動車内、運行経路、立ち寄り先や通勤経路を含む周辺地域で従業員の感染防止策をとり、「三つの密」やクラスター発生を回避するよう最大限の対策を求めている。

 例えば、運転者に対する点呼は適切な距離を保ち、運行管理者と運転者の間にアクリル板や透明ビニールカーテンなどを設置。換気やマスク着用、手洗いを徹底する。検温などで運転者の健康状態を把握し、発熱・せきなどの症状が確認された際は自宅待機とする。酒気帯び確認のアルコール検知器はこまめに除菌し、車両の携帯型アルコール検知器も活用するなど複数の機器を使って感染を防止する。
 運行中、2人以上が同乗する場合はマスク着用を徹底。荷物の受け渡し、荷役などでは手袋・マスクを着用する。書類の受け渡しや荷物の積み降ろしの際には相手先との直接接触をなるべく減らし、荷積み前・荷降ろし後は車内の消毒に努める。発熱や体調不良時は運行管理者への連絡を徹底し、乗務を中止。作業は1人で行うか、複数の場合は分担するなど互いの距離を取って行う。共用カートの使用後は手洗いかアルコール消毒を行う。

 政府の緊急事態宣言の指定期間にかかわらず、感染リスクが低減し企業の関係者の健康と安全・安心を十分確保できる段階に至るまで適用すべきとしている。