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20/04/27
全ト協2018年度経営分析、引き続き厳しい財務状況だが営業損益は改善傾向
全日本トラック協会(坂本克己会長)の経営分析によるとトラック業界は2018年度、運賃改善などによる増収効果が持続して人材・燃料コストの上昇分をカバーし、経常利益率は前年度比0・3ポイント増の0・9%。引き続き厳しい財務状況ではあるが営業損益は改善傾向、との分析結果となった。
全国の2392企業から提出された17年10月~19年8月決算の「一般貨物自動車運送事業報告書」を分析した。
営業収益の1社当たり平均は前年度比7・6%増の2億3639万6000円。貨物量の堅調な推移、運賃単価改善が寄与した。利益面では、燃料価格上昇による燃料油脂費の増加、ドライバーの人材不足への対応で賃金引き上げ(処遇改善)などによる人件費増加のマイナス要因はあったが、貨物量の堅調な推移や運賃単価の上昇で営業利益率は0・2ポイント増のマイナス0・1%、経常利益率は0・3ポイント増の0・9%と改善した。
事業規模別の経常利益率では、特に保有車両台数11台以上~20台以下の区分で前年度比9ポイント増の0・9%と大幅に上昇した。