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20/04/27

ZMP、自動運転EVけん引車CarriRo®Tractor発売。貨物運搬自動化へ

 ZMP(本社・東京、谷口恒社長)は4月27日、貨物の自動運搬を実現するEV(電気自動車)トーイングトラクターベースの最新モデル「CarriRo®Tractor」を発売した。最大25トンの貨物けん引が可能な自動運転車両。実証実験を経て空港や港湾、工場内建屋間など様々な現場での貨物運搬自動化を提供していく。
 CarriRo®Tractorは一式3600万円~。自動走行マップの作成や現地調査等の初期費用、オペレーション用監視システムおよび保守費用などが別途必要。全長3・3メートル、全幅1・23メートル、全高1・9メートル。車両重量3250キログラム。最高速度は非けん引時で時速20キロメートル、けん引時は時速15キロメートル。けん引能力25トン。基本機能として自己位置推定、障害物認識、車両制御マニュアルモード・自動制御モードの切替などが備わっている。
 多くの業界で課題となっている労働力不足の解決や、業務の効率化などのニーズの高まりを受けて開発。同社と丸紅の合弁会社Airoは今年度、国土交通省航空局主催の空港制限区域内の自動走行実証実験に参加。CarriRo®Tractorを活用し、成田国際空港および関西国際空港で貨物運搬を試みる。今後、空港だけではなく工場敷地内建屋間で部品・材料の輸送、港湾でのコンテナ輸送など様々な現場での自動化提供を目指している。