• その他

20/04/16

Hacobu、AIによる自動配車システムを提供するライナロジクス社と業務提携

 

 物流情報プラットフォーム「MOVO(ムーボ)」を提供するHacobu(本社・東京、佐々木太郎社長)とAI(人工知能)による自動配車システムを提供するライナロジクス社(同・千葉県市川市、朴成浩社長)は4月15日、物流業界における労働環境の改善と生産性向上を目指し、業務提携した。
 業務提携の第一歩として、Hacobuが提供するトラック予約受付サービス「MOVO Berth」とライナロジクスが提供する完全AI自動配車システム「LYNA CLOUD」のAPI連携を2020年内に行う。
 両サービスのAPI連携により、配送計画作成時に物流施設のバース空き状況の照会、バースの予約確定後に自動で配送計画への反映が可能になるなど、バース状況を加味した配送計画の作成をワンストップで実現でき、配送業務や庫内作業の効率も飛躍的に高まることが期待されている。
 「MOVO Berth」はトラックバースの予約や物流施設における入退場受付をオンライン上で管理する仕組み。一方、「LYNA CLOUD」は、配送オーダーを入力するだけで、必要な車両台数を素早く見積もり、AIが1台1台の配送ルートを自動で作成するクラウド型のシステム。
 物流業界では電話やFAXでの連絡業務、人の手を使ったアナログで非効率な業務による長時間労働がいまだに残っており、こうした業務の改善のためには個社での最適化ではなく、サプライチェーン全体を見通した最適化が必要となっている。Hacobuではこうした業界の背景と、「配送計画と物流施設のバースの状況が連動すれば、さらに業務が効率化できる」といった顧客からの要望なども総合的に判断し、AIによる自動配車システムを提供しているライナロジクス社との業務提携を行うことにした。