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20/04/09

メディパルHDの子会社エバルス、物流施設「広島ALC」しゅん工


 メディパルホールディングス(本社・東京、渡辺秀一社長)の完全子会社エバルス(同・広島市、長谷川卓郎社長)は、医薬品などを扱う物流センター「広島ALC」を、4月7日にしゅん工した。
 所在地は広島県広島市安佐南区伴南2ノ1ノ39。敷地面積は3万3743平方メートル、鉄骨造、地上3階建てで、延床面積は1万8497平方メートル。旧広島物流センターの建屋を活かし、マテハン機器・建物・設備など全てをゼロから見直し、新しい価値を生み出すための「リノベーション」を実施した。
 広島ALCは、医療に関わる全ての商品を取り扱う都市型フルラインセンターで、2万SKU以上の商品を取りそろえ、顧客に近い立地でリードタイムを短縮。また、独自に開発した需要予測システムで在庫の適正管理を行い、マテハン技術と情報システムにより、倉庫内作業、配送作業の効率化を図り、高い生産性を実現した。
 BCP(事業継続性)対策では、自動倉庫・商品ラックに免震装置「ミューソレーター」を施し、自家発電設備、瞬時電圧低下補償装置、災害時の緊急配送用バイクを配備。システム・通信の二重化などにより災害時にも、安定して供給できる体制を備えている。
 ID認証システムにより庫内のセキュリティも確保した。また、保冷庫前室扉を二重構造とした温度管理のほか、偽薬対策、衛生管理にも万全を期し、GDP(適正流通基準)ガイドラインに準拠した高水準の物流機能を備えている。
 ACLは、メディパルHDが全国に展開する医薬品・医療材料の高機能物流センター。広島ALCは、神奈川、南大阪、名古屋、札幌、東北、南東京、福岡、埼玉、岡山、南九州、関東に次ぐ12拠点目であり、すでに稼動している岡山ALCと合わせて中国エリアをカバーすることになる。