• 統計・データ

19/07/15

6月物流時給/前年比22円増、上昇続く

 リクルートジョブズによれば、三大都市圏の6月の製造・物流・清掃系アルバイト・パート平均時給は、前年同月比22円増加の1048円となった=グラフ。全国では同21円増の997円。

 労働需給のひっ迫を背景に、直近5年間では16年3月に前年同月比2・2%増を記録して以降、17年3月を除く全ての月で2%以上の増加が続いている。
 三大都市圏の内訳は、首都圏が同23円増の1085円、東海が同15円増の993円、関西が同28円増の1024円。
 一方全国の地域別で見ると、地方の増加幅の大きさが際立つ。
 最も増加幅が大きいのは東北で同38円増の909円、次いで甲信越・北陸が同34円増の943円、北海道が同33円増の911円。昨年10月に実施された、全国での最低賃金の引き上げ幅25~27円を上回る。
 逆に前年同月比17円増の北関東(951円)、同15円増の東海(993円)、同24円増の中国・四国(929円)、同17円増の九州(903円)は最低賃金の上げ幅に届いていない。

運転よりも作業の増加幅大

 また、三大都市圏の製造・物流・清掃系のうち「物流作業」は前年同月比24円増の1055円、フォークリフトオペレーターなど「構内作業」は同32円増の1226円、「ドライバー・配送・デリバリー」は同18円増の1080円、「中型・大型・バス・タクシーのドライバー」は同13円増の1125円といずれも上昇した。物流作業と構内作業での増加が大きくなっている。