- 物流企業
19/07/15
ロジネットジャパン/福岡支店が本格稼働
ロジネットジャパン(本社・札幌市、木村輝美社長)は1日、ロジネットジャパン東日本(同・東京、真田俊秀社長)の福岡支店を本格稼働した。九州域内のドレージ輸送などを主に手掛ける。同支店の稼働で、北海道から九州までを結ぶグループの全国ネットワークが完成した。
福岡支店の所在地は福岡市東区東浜2ノ2ノ31。福岡都市高速1号香椎線東浜から車で約2分の立地。そのほかに、福岡市中央区西中洲に営業事務所も設けた。4月に事務所を開設し、営業準備を進め、このほど本格的に稼働した。当面はドレージ用の自社トラクター5台を運用し、ニーズに合わせて徐々に拡大を図る方針だ。
九州発着の輸送需要は、災害やドライバー不足で、「安定的な長距離輸送へのニーズが高まっている」(ロジネットジャパン)。そのため内航船社が増強している東京―苅田(福岡県)航路などの九州の新航路をにらみ、自社のドレージ支店を出すことで、高まる海上輸送のニーズに対応する。
R&Rの対応エリアを拡大
合わせて、札幌通運が培ってきたトレーラー輸送のノウハウを活用した鉄道・船・トレーラーを柔軟に使い分ける長距離輸送「R&R(Road&Rail)」の対応エリアを拡大。「幹線に困っている顧客に貢献したい」(ロジネットジャパン)。今後東京にあるグループの営業本部と、福岡支店での両面で営業を加速する。
同グループは従来、通運ネットワークなどを中心に、九州発着の輸送ニーズに対応してきた。今後は、従来の鉄道輸送ネットワークを維持しながらも、九州でトレーラーを使った新たな輸送を開拓していく。
ロジネットジャパンは、北海道発祥の札幌通運と東京が地盤の中央通運の共同持ち株会社として、2009年に設立。その後12年に大阪に地盤を持つ青山本店(現・ロジネットジャパン西日本)を傘下に加えた。今回の福岡支店開設で、全国を結ぶ自社グループ輸送網が完成したことになる。