• 物流企業

23/04/12

山九とスタンデージ、部品調達効率化の新サービス

 山九(本社・東京、中村公大社長)とSTANDAGE(=スタンデージ、同・同、足立彰紀社長)は、製造業向けの新サービス「ロジファイ」を提供開始した。山九のロジスティクス機能とスタンデージのデジタル技術を掛け合わせ、部品調達業務を効率化する。大手金融機関と提携し、資金調達の面からも製造業を支える。
 発注・物流・決済といった調達に関わる異なる業務の窓口をロジファイに一本化し、一括で請負・管理できる枠組みを共同開発した。調達業務の代行として部品発注や物流・在庫の管理、ファイナンスサービスの提供として仕入れ先との決済代行などを行う。山九は輸出入通関、保管、輸送などの一連の業務を担当。スタンデージは自社開発システムを活用し、輸出入業者として貿易必要書類の手配と決済業務を担う。
 サービス名のロジファイは、ロジスティクスと金融や資金調達を意味するファイナンスを融合し縮めたもの。サービス提供開始に先立つ実証実験では、調達手数料50%、調達作業時間70%の削減に成功した。
 不安定な世界情勢を背景に、製造業各社のサプライチェーンが複雑化する中、製造業の調達では通常、発注・物流・決済の業務ごとに個別の手法やシステムで管理するため、都度、個別の作業や対応が発生し調達を煩雑にする課題を抱えている。